土曜日に新潟のHMVでCDを2枚買いました。

☆Alzo&Udine 「Come on and join us!」
アルゾ アンド ウディーン といいます。70年代のお洒落な香りがプンプンする野郎2人組デュオです。
以前買った「Cafe apres-midi Plune」で彼らの「レイン」という歌を聴いて「こんなにグルーヴィーなフォークもあるのね!」とビックリして以来、アルバムを聴いてみたいなぁと思っていました。
ほかでも言われていることですが、彼らの音楽はサイモンとガーファンクルをノリノリにしたような音楽です。日本人で言ったらゆずの「夏色」あたりか。曲調も曲の速さもあの歌がピッタリはまります。
小気味よいピアノのリフ。口をついて出てきたような掛け声(「おまえ、さては楽譜に掛け声も書いてあるのだろう!」と言いたくなるほど、わざとらしい掛け声の人っていますよね)。12弦ギターのやさしい音色。う〜んステキ。

私の中でフォークというとメッセージソング系かセンチメンタリズム系(こっちは歌う側のモテたい精神とか一発当ててやろう精神が顕になってることもあります)という感じだったので、ちょっと心理的にウザいと感じ(失礼)なんとなく敬遠してました。
駅前とかで弾き語りしている人を見ては、共感するどころか「最近ほんとに自己満足くんや私を見て子ちゃんが増えたものよのう」と眉間にしわを寄せて通り過ぎていました。だって心理的に暑苦しいんだもんそいつら。

でもこの人たちのは違います。
音楽的に凝ってるというのもあるのかしら。まぁ個人の嗜好ですけど、私はつくづく自分がメロディ人間じゃなくてリズム人間なんだなぁと感じています。よか音楽ですばい。

☆Tom Jones「Greatest Hits」
心理的に暑苦しいのは嫌とかやっぱりノリが大事よねとか言ってますが、外見的に暑苦しいノリノリ人間は大好きなんですよねこれが。
トム・ジョーンズの音楽を最初耳にしたとき、「なんてアメリカンな人なんだ!まさにミスターアメリカンって感じ?」と思いました。後日彼がイギリス人だと知ったときは腰が抜けそうに驚きましたが。

彼のディスコ音楽からフランク・シナトラばりのショウビズ歌謡までなんでもこなす音楽性、多種多様な歌をまるで「ぼくのヒット曲です」とでも言わんばかりに歌い上げる歌唱力は凄いです。おまけに今年64歳!…となると「セックス・アンド・ザ・シティ」の挿入歌は還暦そこそこのおっちゃんが歌ってたってことになるの!?
音楽的には違えども、彼の良い意味での落ち着きのなさ(笑)はジェームズ・ブラウン御大と一緒です。これがいかに大変なことかってことは、それくらいの年の日本人歌手を見ればわかります。みんな俳優になったりディナーショー中心の営業になったり、落ち着きまくってるじゃないすか。

だいぶ紹介が遅れましたが、このCDは彼のおもくそ若いときから近年のCMソング(もちろん「恋はメキ・メキ」ですよ!)に至るまで、数々のヒット曲を網羅しています。カーディガンズやステレオフォニックスとも共演してます。

ライナーでは、プレスリーやジャニス・ジョプリンも彼のファンの一人で云々、と書いてありました。どっちもお亡くなりですよいまや。
この人、凄いわやっぱ。

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