嫌いな奴を肴に

2005年9月27日
いやー、わたしゃ嫌いな人のパーソナリティーをここまで楽しめるようになったか…!
しばし感慨に浸る。
人間観察がそれほどまでに好きなのです。
いやーな奴のいやーな言動さえも、「そうきたか!うわーやっぱりこいつ嫌だわー!ぐはははは」と笑っちゃいながら晩酌の肴にしています。
それは陰口でしょうって?陰口のない人生なんてクリープを入れないコーヒーのようです。またもや例えが古い。
でもそのお陰で、嫌いなタイプの人に出会ったときに嫌な気分にならず、その人の嫌さを味わえるようになってきていると最近感じます。

セレブな日常を電波で垂れ流す女性の日記があります。
毎日日記をチェックする人の中に、この人ももちろんいます。
彼女は、海外旅行をしたり、スポーツ界や芸能界の著名人と交流したり、どえらい高い服を普通に着てたり、過去の男と現在の男と未来の男の間で揺れ動いてたりしています。ちなみに現役女子大生だそうです。
ゼミ会に着ていく自分のファッションに関する記述なんざ、国立大出身の私にとっては未知の世界です。そげなもんどうでもよかと。

ちまたで激増中の自称カワイイ系のモテモテ日記ブログと意識的には同列じゃないかと思っちゃうんですけど、文章力はさすが、女子大生。
まるでハーレクインロマンスを読んでいるかのようです。(褒めてるんだか褒めてないんだか。)
しかしこの日記は題名に示すように私の嫌いなタイプの人であることには間違いないです。まぁ、こういう自慢こきを好む人は少ないんじゃないかと思いますが。

セレブっつーのは他人が話題にして有名にするもの?それとも自分で積極的に売り込んで有名にするもの?
そもそも前者なんだろうけど、後者型の人が非常に多いですよね。
売り込むなら売り込んだで、パリス・ヒルトンのような馬鹿セレブみたいになってもらった方がこちらとしては面白いんだけど。
オチがない話を聞くのがつらいのと同じように、自分を落とさない+他人が中傷する隙を与えない人の書く日記っつーもんは、なかなか読む側は切ないなと感じています。

と言いながらも毎日彼女の日記をチェックしている私。
それは、彼女の日記のセレブなポイントを発見して「今日もこいつ高級自慢してる!!」と思うことが、最近自己安堵感につながっているから(笑)なのです。
大山のぶ代に出会ったら、とりあえずドラえもんの声でしゃべってもらうのと似た感覚で、彼女の自慢に対し「この人にこの芸ありき」って感じているのかもしれません。
ええ、これは芸の一種です。

セレブ芸人。その市場はもはや、デブ芸人を上回る勢いで飽和中です。
みなさんも、嫌いな人が出現したら、その人の嫌さ加減を味わいつくしましょう。

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