先日の給食の時間に某1年生女子との間で行われた会話。

「アレッ!?○○さん、野菜がまだ残ってるよ。それ美味しいんだけどな〜、がんばって食べてみよっ?」
「(しばらくの間の後、つぶらな瞳で私の顔を覗き込んで)せんせい、せんせいのかお、なんかぶつぶつがあるけど、それ、なに?」
「え?あ…あぁ、これ?(怒)」

私は知っていますよ。
貴女がワザと箸を落として洗いに行ったり、
いきなり私の顔の欠点を指摘したりして、苦手なものを食べないで済むように給食の時間稼ぎをしていることを。
しくしくしく。

とまぁこんな平日の合間をぬった平日休日。毎週水曜日が休みならいいね!と思いつつ、長野へドライブに行ってきました。
紅葉を眺めたりコーヒーを飲んだり栗おこわを買ったりしてきたあと、自宅近くのイタリアンレストランへ。

ピザとパスタに舌鼓を打ち、デザートを楽しんでいたところ、隣りにいたオーダー直後のカップル客の方から重々しい空気が漂ってきました。
メール見たとか見ないとかいってます。彼女が離席した後、彼がしみじみと携帯を眺めていました。
彼女が戻り、彼に話しかけました。「私もすっげ後悔したよ。こんなことするんじゃなかったって。でも、メールが残ってるってどういうことよ。また携帯開いて眺めたりするのかなって。」
彼「悪かったよ。今回のことで迷惑かけたよ、ごめんホント」
彼女「だからさ、何謝ってるの?謝るようなことしてるわけ?」

うっかり50センチほどの至近距離にいる彼らの話題で盛り上がるわけにはいかないので(w)、とっさに私は携帯のメール画面に言うべきことを打ち込み、連れに見せました。

「隣りの会話がおもしろげ」

連れが私の目を見てニヤリと笑いました。で、「このケーキって美味しいんだっけ?」と、わざとらしい会話を始めました。

会話から推測すると、彼がモトカノから来たメールに返信をしていて、そのメールを彼女が盗み見てしまったみたいです。
ふつふつと怒りが込み上げてそうな口調の彼女。顔が見えない位置にいるので、どんな表情だったか気になるところです。
彼女「だいたいさ、モト彼にメールするときって考えてみなよ。寂しいから聞いてほしくてメールしたわけでしょその人?で、返すあんたもあんたよ。なんでそんなメールに付き合ってるわけ?あの子って彼氏いるんじゃなかったっけ?」
彼「いや、今は一人って言ってたよ。ごめんいろいろ迷惑かけて。今回のことはホントにごめん」
彼女「どういう気持ちで謝ってるのよ」
彼「いや、だから、これからは気をつけますっていう…」
彼女「これからはバレないように気をつけるの?メール見たら消しますって?メール出したら消しますって?あんた、自分でまずいこと言ってんじゃん。アハハ(弱々しい笑い)…」

陽気なイタリアンレストランのディナーの席で、物凄い会話が繰り広げられていました。
再び、携帯で今の気持ちを連れに伝える私。

「かわいそう プチ修羅場?」

再び連れが私の顔を見てニヤニヤしました。そして「コーヒー飲んだら行こうか。早く飲んじゃいなさいよ。あ、いや、ゆっくり飲んじゃいなさいよ」と、再びちぐはぐな会話の口火を切りました。

今さら飯なんていらないだろう、彼はこの店を飛び出してしまいたいのではないだろうか…という私の思いとは裏腹に、彼の分のパスタが到着。
いやはや、忘れられない夜になるかもね、かれら。

店を出てから、窓からカップルの双方の顔を覗き込みました。
ちょっとナヨッとした、いかにもよくいる風貌の彼に対し、子猫を10匹ぐらい生んだ母猫のような凄い貫禄の彼女。
髪形と目化粧が、金髪時代の浜崎あゆみを意識しているようでした。
モテ顔を意識して猫顔にしたら、期せずして母猫の風貌を醸し出していましたって感じです。
外見だけでもそうなのに、私が正妻ですと言わんばかりのふんぞり返った態度。
こんなことが起こるなんて、私に原因はないかしら…という振り返りが必要と考えますが。
こりゃ、怖いね。今からでも遅くない、逃げなされ。
って誰にアドバイスしてるんだか、私。

車に乗り、ドアを閉めた後、連れが私にひとこと。
「彼は、逃げたくなるって…。」
「あんたもそう思った?私もそう思った。」
いろんなケースがありますが、行為はどうあれ、ついつい彼に同情してしまった夜でした。

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