そりゃ、子どもを育てる現場にいるからには「育てなきゃ!」って思ってるわけですよ。
でも。

「せんせ、歯みがきカードもらったんだけど、うちは夜歯みがきをしないんだよー」という子ども。
そういう家庭には、果たして歯みがき指導の効果がどれほど出るんだろ。
だから、せめて子どもから親に指導効果が伝わればと思って一所懸命やってます。
でも、いつまでこっちの言うこと聞いててくれるんだろう子どもって。空しさを感じながらも、「あんたはたくましく生きていってね!」との願いをこめてがんばるしかない。

行楽シーズンになると、月曜と金曜に「旅行のため欠席」の子どもが増える。
増えるってことは、ほとんど常に複数いるってことです。時期になると。
土日じゃ旅行日程足りないのかな。しかし、はたして長い日程を楽しめるだけの体力があるかどうか?
学校で子どもたちを見てる限りでは、スッゲー不安だけど。

夏休みや冬休みだとどこへ行っても混んでるし、小学生は受験とか気にしなくていいから、その点わりと自由に休めていいよね。……って本気で思ってんのかな、もしかして。
そして欠席明けの日には「昨日の夜遅く家に着いたんで、今日は体調不良を訴えるかもしれませんがよろしくお願いします」なんてな連絡を受けることもあります。

はて。いったい私、なにをお願いされてるんだろう。
言いたいことはわかるけどね。「この子の具合が悪いのは私のせいなんだけど、私のせいじゃないんです。気持ちを分かってぇー」って、言いたいんだよねきっと。(苦笑
悪いけど、あんまり分かりたくない気持ちだってあります。

親たちに「もっとベテランがよかった。今度の先生は、ハズレ」と1学期早々に評された初任者の同僚。
「初任者」の肩書きに反応したにしては安直過ぎる。
しかも、今までずっと講師の経験がある人なのに、そしてそれも言ったのに、無視してるん?
しかし、そもそも新しい人って、そんなにハズレなのかな。
何にでも真面目に一所懸命取り組んで、自分が初任研でべらぼうに忙しいのに休み時間も放課後も張り切って子どもと遊んで、睡眠時間も削って指導案書いて、んで子どもに教えられながら子どもと一緒に成長して…そんな先生が、ハズレなのかな。

じゃ、逆に、「今度の先生は当たり!」って言われて、喜ぶ先生がいると思う?
「ハズレ」っていうにしても、「当たり」っていうにしても、親にとっての利害がミエミエの発言にしか、聞こえない。
その教師の人間性や教育実践をくまなく見渡した上での評価だとは、到底思えない。

(まだまだありますがこの辺でやめておきます;;)

「学校はサービス業」という考えには大賛成です。
いい加減で質の悪い教育を提供しておいて、いい気になっていたくはないので。
でも、サービス業だというからには、サービスの体系がきちっとしてないと、困るのです。
どこからどこまでが学校の仕事??
学校の受け入れ態勢を悪用してる、というよりはむしろ理解できてない親が多い。
親の態度や発言に「うわ、マジで!?」とビビり、凹むこともしょっちゅう。

そんな中でいただく、「子どもがこの学校で本当によかった。私も子ども時代にタイムスリップしてこの学校で過ごせたなら、もっと勉強が好きになっていたかも」という喜びの言葉もあります。
あなたのような人がいるから、今日もがんばれる。

コメント

nophoto
a_s1023
2006年2月8日0:59

色々な保護者の方が居られるのではたから見てても大変だろうと思う。それ以上に現場の方は苦労されているのだとつくづく痛感致しました。生活する上で全ての事に言えると思うのですが・・・『相手の立場に立って物事考えてみる』・・・思いやりとかやさしさが著しく欠落している方が多すぎると思うのですが・・・正直者が損をする時代ですなぁ・・・(長レススマソ

nophoto
えむ
2006年2月10日0:40

やる気に溢れてる新任の先生を否定する訳ではなく、「どれだけ子供を見ていてくれてるのか」が重要である訳で…小学校での話はないけれど、保育園の時は、「自分より年下な、子供を持っていない若い先生にもたれるのは心配だ」という声をよく聞きました。教育や育児に関してたくさん勉強していても、子供って予測しないことしたりしますから…今いる先生達が、みんなともこさんと同じ気持ちや考えでいてくれることを願います。そして親たちも学校に任せきりにしないって自覚を持つべきですね。

nophoto
くろえ
2006年2月10日19:51

久々にのぞいたら熱い記事、僕もちょこっとコメントさせていただきます。

私の短い人生の中で、恩師と呼べる先生は小学校のときにしかいません。中学、高校は教師というよりも公務員といった感じの人が多かったです。それが悪いとは言いませんが。
小学校時代、母親しかいない環境で育ったこともあり、その先生からは個人的にも色々と教えてもらったことがあります。先生からもらった言葉はまるで実の父からもらったもののように、今も私の心の片隅にしっかりと残っています。本当に熱心な教育者、と言える人でした。私だけでなく私の同級生みなその先生のことは今も尊敬していると思います。
が、時がたち、その先生が生徒への体罰を原因に保護者から批判を受け、他の学校に飛ばされたという話を聞きました。言うまでもなく、理由なくそんなことをする先生ではありません。その話を聞き、強い憤りをおぼえたことを今でも覚えています。
子供は親を選べません、しかし親は教師を選びます。中身は幼稚なまま大人になった気でいるオトナもたくさんいます、そんなオトナたちが保護者をしています。恐ろしいです。そういう人間に限って自分の子供もちゃんと教育できずに、何かあれば簡単に社会や環境のせいにしたりします…。
子供は純粋です、純粋に人と接しますし、純粋に悪いこともします。なにより子供は人をよく見ています。本当に。この子たちが大人になるころ、日本は一体どーうなっているのでしょうか…って10代の意見じゃないですね…。
教育者としての立場にいるぐりは、本当にすごいなと思います。一時期進路に小学校の教師を挙げていた時期もありますが、私にはその重荷は背負いきれないだろうと、ある意味で楽な道を今進んでいます。
でも最近は変な教師も、いっぱいいますよね。授業中にケータイをいじる教師からPTAと必要以上に親密にする教師、生徒にいたずらする教師まで例を挙げればキリがありませんが、ゆとり教育なんかよりも優秀な教師の育成に力を入れたほうがいいのでは?と思うほど…。教育者の倫理なんて、口にしたくもないですが…そんなことは当たり前であってほしいです。。

なにが言いたいのか支離滅裂になってきましたけど、教育って一言でいっても難しいですよね、いろんな要因がからみあって。学校っていうコミュニティは特にその境界線が見えずらいというか日々刻々と変わっているものなのでしょうか…。

って、超長文ですね、軽く荒らしですよね(凹)
…本当にゴメンナサイ。文章も意味もいまひとつ伝えきれてないし…うう。試験期間で睡眠をろくにとってないっていうことでひとつ許してください。

ぐりにはいい先生でいてほしいと思います。でわまた。