本を買った
俗に言うナスボーも入ったことですし(俗語のセンスが古い…)、
仕事関係の本を3冊セットで買いました。
発達障害の勉強のためです。

これとはほかに、カラーのマンガをベースにした内容がすーーごく平易な本もあったのですが、そっちをセットで買うと4冊で7200円もしてしまうので、字もでかいことだし、こっちの本でいいかなーと900円×3冊セットの方を購入しました。
専門書というよりは、ビギナー書ですね。

今、家で夢中になって読んでいます。
う〜〜〜〜ん。
今まで自分が子どもにした対応は大丈夫だったんだろうか…反省の嵐。
特に、自閉傾向のある子どもに対して抽象的な概念を感情的に押し付けないっていうあたり。
例えば「きちんとしなさい!!」と注意をしても、彼らにとっては「きちんとするってどうするの??」と混乱を招くそうです。言葉の意味をすべて具体的にとらえる特性があるので、直接的なおかつ具体的な指示をすべき、とのこと。
この場合だったら「いすに座りなさい。手はももの上に置きなさい。」と注意をするのが適切です。
聴覚情報処理能力が普通よりも弱く(=耳から入った情報を理解するペースが遅い)、視覚情報処理能力が長けている(=目から入った情報はスピーディに理解できる)から、指導はできるだけ視覚に訴えるもので示すというのも、特徴的ですね。

子どもが日常生活の中で「なにがいけないのか、わからない」状態だったことをこっちが理解できてなくて、「いけないこと」に関して暗黙の了解がとれているかのごとく「いけないことをしたあなたはダメ!!」と感情的に叱っていなかったかなぁ。自分。
あぁ、「ダメ」も抽象的表現だ。ダメの表現こそ「ダメ」だったかも。
何をしたらいいのか分からない状態なのに、相手に拒否的態度を取られたら、その子どもの自己評価が下がるのは当たり前だよね…。
これは通常の子どもにも言えることかもしれない。うむ。

自閉症の子どもに関して、養護学校に勤めている人から話を聞いたことがあります。
何か悪いことをしたために、ガミガミ怒られた子どもがいたんだけど、その子に「さっき、先生は何て言って怒ってた?」と確認したら、その子は「わかんない。ザーーッて音がしてた」と言った、とのこと。
初めてその話を聞いたときは、おったまげました。全然違う世界を、大変な思いで生きてるんだなーって。

自分の意思が通らない子どもを「悪い子」「困った子」とするのは簡単なことですが、見方を変えればその子が生活の中で使っている「心のものさし」の存在を知らないってだけで。
「悪い子!」と断罪した大人のほうが恥ずべきことだったっていうケースも多々あるでしょう。
子どものもつ「心のものさし」を、大人はどれだけ知っているんだろう?

コメント

nophoto
emu
2006年7月3日20:18

ワタシも今、ADHDの勉強をし始めてるところです。どんな世界でどう考えて、どうしたいのか理解するように、感情的にならず、支配せず接していかなきゃいけないんだな〜と…なかなか大変ですけどね。。。

nophoto
mossunn
2006年7月13日7:00

心のモノサシの違いは大人になっても感じますねぇ。
人によってモノサシが違うことで食い違ったり感情的になったり、面倒なもんです。