Yoshiワールドで2007年の幕開け
新年あけましておめでとうございます。

昨日地元の雑貨屋さんでオシャレな福袋(というか収納用具にグッズを詰め込んであるやつ)をゲットしたのですが、開けて中身を見たら思いっきり「在庫整理品」感が漂うものでした。
これだから福袋ってやつは!!新年早々傷心です。やはりmixiでの評判を信じてグラニフの服セット@通販などにしておくべきだったか。
いや!このガッカリ感もネタになるはず。ということでオイシイとこ頂きました。謝々。

そしてそして。先にもふれたように、Yoshiの小説を晴れてドドーンとゲットしました(写真を見よ)。
地元のブックオフの¥105コーナーに取り揃えられておりました。
前評判や推薦文など、そういうヨイショな文章も見たかったので、帯つきのものをセレクトしました。凄すぎるぜブックオフ!
しかしこのブックオフときたら、一日中清水国明の呼び込みというかしゃべくりというかが流れているんじゃないでしょうか。特に今はお正月キャンペーンということで、呼び込みも多目でした。
彼の驚くほどの滑舌の悪さ、そして「やっつけ仕事」感漂う喋りのテンポに笑いを禁じ得ず、一人店内で唇をかみしめて笑いをこらえていました。
ここに居るお客さんたちは皆平然としていたので、本当に不思議でした。
(もしかして、これに平気でいられることが学会員になるための第一歩なのかしら…という妄想はさておいて。。。)

話がYoshiから清水国明にそれてしまいました。おじさんつながり、ということでお許しを。

Yoshiの小説は、支持派と不支持派が真っ二つに分かれているところに興味を惹かれます。
暇な人はアマゾンで「Deep Love〜アユの物語」のブックレビューを読んでみてください。支持派と不支持派が本気でバトルを繰り広げているかのような雰囲気を感じ取ることができるはず。

彼らの主張するところは、こんなところ。
○支持派:忘れかけていた大切なものに気づかされた/真実の愛とは何かを教えてくれる/普段本は読まないほうだが一気に読んでしまった/感動して大いに泣いた etc
○不支持派(アマゾンでは大多数):文章表現に誤りが多く、幼い/性的描写が多すぎる/医療考証がめちゃくちゃ/表現方法がありきたりすぎ/お涙頂戴的な内容だが、これで読者が泣くとでも思っているのか/女子高生をなめている/大人をなめている etc
おおむね、不支持派の「くだんねーよバーカ。わかりやすい表現しようとして自分のボキャ貧ぶりをさらしてどうすんの」のような文句に、
支持派は「みんな文章が幼いとかなんとか言って、大事なものを見ようとしていないのが悲しい。書き方が酷くても、感動できるものはあるんです!いいものはいいんです!」って感じに反論しています。

なんというか、こんな小説にはまる時期ってあるんじゃないでしょうか。そういう時期に信じてるものって、ある意味無敵ですから(客観性が未熟なこともあり…)。
支持派の意見にはイデオロギー的なものすら感じます。「誰が何と言おうと信じてるもん」みたいな。
アマゾンではYoshi不支持派がかなり多いですが、アマゾン自体がそもそも読書好きな人のためのサイトだと思うので、街に出たらやっぱり支持派も相当いるんじゃないかと思います。
Yoshi小説を読む人の多くは、アマゾンなんて見ないと思うし。

で!!
まずは手始めに「アユの物語」から読んでみました!
2002年初版。日韓共催W杯の年だったんですね。

おー、いきなりエロシーンで幕開けですね。なるほど、アユは心を失った子なんだね。ははーん、大人たちは悪者ですよと。
しかし人が沢山死ぬんだなあこれ。しかもその死を掘り下げたりしません。後味悪いなぁ;;。
どうでもいいけど、この< >で囲った語りって一体誰?Yoshi?だとするとこの物語はYoshiによって語られているというわけか!?
レイナちゃんは好感がもてました(一応)。でもアユと二人で海に行って100人以上の男にナンパされたっていう件がさあ、そこだけ話が雑じゃないかww。
義之くん登場。このへんまでくると善人と悪人のステレオタイプな描写に胸焼けがしてきました。ところがアユはエイズ発症(潜伏期ゼロ!?!?)。チョッ早すぎてビックリしました。
そしてアユ死去。この辺の描写が薄いのは、作者が書いてて面倒くさくなったからなのでしょうか。だからー、簡単に死なすなっつの!!

という概略です。
この本は「完全版」ということで、アナザーストーリーつき(しかも9話もw)でしたが、そっちは斜め読みで済ませたくなりました。
帯の「最後まで読まなければこの感動は伝わらない!」という見出しに怒られてるような気分です。ショボン。
うわーん!一気に読めなかったよう(ウソ泣き)!!

ゲッツ板谷氏が、企画で中谷彰宏の本を嫌々読まされている写真が「出禁上等!」という本に掲載されていますが、この小説を読んでいる時に私がモロにそのゲッツ氏と同じ表情でした(至極わかりにくいw)。

私の結論としては、既に多くの人にも言われていますが

ケータイ小説のままでよかった

ということにします。またYoshiの文章表現のきめ細かさは、エロ場面で最も発揮されていました。そうかこの人はやっぱりエロを書かないとイキイキしないんだな。
最近エロ混じりの創作小説をブログやBBSで披露する人が増えたことのルーツは、この人にあったのかしら。
だとしたらどいつもこいつも(もちろんYoshiも)内容が即物的でヌルすぎます!!
団鬼六の小説を100回読んでみろってんだ!!
私は読んだことないですけどね。

そしてYoshiワールドの読破という名の修行は続く。

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