☆私は二歳(岩波新書)

岩波新書青版の「私は赤ちゃん」の続編です。
いくつかの本屋さんを探し歩いてもなかなか見つからなかったのですが、なぜか長岡のブックオフにありました。
今回ばかりは、思いこがれていた本が105円で売られていたことにちょっと切なくなりました…。
初恋の女の子と風俗で出会ったみたいな気分です(想像ですがw)。

初版1961年。よ、よんじゅうろくねんまえ〜〜!!
しかし内容は古さを感じさせません。
もしも私に子どもができたあかつきには、バイブルにしたいとすら感じている本です。

巷に並ぶ育児書や育児雑誌の数々は、子育てをスタイリッシュに文化的にとらえているように思えてなりません。
見てくれはいいでしょうけど、子育ての対象となる子どもさんは、そのときどんな気持ちでいるのかな。
情報が氾濫した結果、体で感じながら自然に任せる子育てが忘れられ、頭で考えることを主体とした張りつめた子育てが普通になってきた気がします。世の親御さんたちは大変ですよね。
そんな現実に一石を投じた本が、一連の「子育てハッピーアドバイス」シリーズだと思います。
ご存知のようにバカ売れです。

実はこの「私は赤ちゃん」「私は二歳」のシリーズも、基本的なスタンスは「子育てハッピーアドバイス」的なものなのかも?と思いました。
細かいことはいいから、もっと生きものとしての人間に注目してみないか??って感じでしょうか。

主人公は赤ちゃん(しかし、この本の大事なストーリーテラーということもあり、かなり老成した日本語で語ります!w)。
やや知識偏重の子育てに奮闘しながら、いろんなストレスを抱える真面目な専業主婦のお母さん。
赤ちゃんに対してものすごく適当な接し方なんだけど(そのためにいつもお母さんに怒られています)、子どもの状態をしっかりとらえているお父さん。
読み進めていくと、お姑さんも登場するらしいです。そこで、嫁と姑の関係をクローズアップしたのが本書「私は二歳」の目玉らしいです。
あとがきにそう書いてあった。w

岩波書店の本、しかも青版新書(学術系!)ということもあり、本屋さんではあまり日の目をみることのない存在です。
でも、読んでみるとなんともいえない味のある本です。
子どもは、生きたいように生きる。そのために大人が何をしたらいいのか?そして何をしなくてもいいのか(こっちのウェイトの方が多いかもw)?ということをやさしく説いています。

まだ読み始めですが、ちょっとずつ味わいながら読もうっと。

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