表紙は恥ずかしいけど、面白い本
2007年3月11日 読んだ本
最近読んでいる本が「学びから逃走する子どもたち」とか「学力を問い直す」とか「欲ばり過ぎるニッポンの教育」とか、現場の先生によるキッツい教育評論だったので、頭の中が煮詰まっています。
まだ読みかけですが、この種の本は読んでいると頭からぐつぐつと音が聞こえてきそうなぐらい煮詰まります。
そこで、気分転換に読んでいるのがこの本。
☆毒舌 身の上相談(集英社文庫)
きっかけは、夫が買ってきた「プレイボーイの人生相談」という本でした。
プレイボーイに連載されている人生相談を40年分まとめてみました!という本。
エロ雑誌の片隅で、迷える青年くんたちの相談に答えるのは、岡本太郎や石原裕次郎や野坂昭如や赤塚不二夫や開高健や大沢在昌や松本人志など、凄い面々。アントニオ猪木もいました。
ともかく、それをパラパラと読んでいたら、アドバイザーの一人である今東光というお坊さんの話ばかりに目が行きました。
読めば分かるんだけど、すっごい面白い。
なんていうかなぁ、来談者をことごとく馬鹿にしながら結構まっとうな意見を述べている不良の坊さんって感じで。
お坊さんにありがちな、ありがたみのあるお言葉なんてカケラも見られません。
そうだ!
昔ラジオ番組であった、毒蝮三太夫が観客のお年よりを「おい、てめえ!ダラダラ生きてねえでさっさと死ね!!そしたらてめえのとこの嫁は大喜びだよこの馬鹿野郎!」なんて感じにこっぴどくバカにしながら、
最後は「てめえら、長生きするんだぜ」とかなんとか言いながら締めるあの番組の雰囲気に似てるかも!(例えが古くてスミマセンw)
で、そのエロ坊主の人生相談をまとめた本はないものかとamazonをウロウロしたら、あるじゃないですか。
早速、昨日出かけた先の本屋さんで買いました。
しかしまー、表紙がどぎついですよね。
本屋さんで「カバーはおかけしますか?」と聞かれて「お願いします」って言ったのに、そのまま袋に入れて差し出した店員ちゃんよ!いけずったらありゃしない!
しかしそんなことも運命と思ってしまえば結構オツです。とりあえず、今読んでいるところです。
出典はプレイボーイ。
対象は性少年、いや青少年。たまに女性もいます。
相談内容はこんなもの。
◇初恋の相手が大学進学で上京する。あと半年、残された期間で俺は何をしたら彼女に振り向いてもらえるか
◇女子高生の彼女に子どもができた
◇うちの会社の生意気な若社長をやっつける方法は
◇和尚は言葉遣いがひどい。聞く気にもならない (←w)
◇ギャンブルで生計は成り立つか
◇若者に宗教は必要か
元の本の初刊行が1977年。約30年前の青少年の悩み相談です。
例えば
「年上の人妻に恋をしてしまった。彼女は『夫が医師国家試験の勉強中で忙しく、家の中が空虚で愛されている実感がない。今すぐ私を抱いて!』と自分に言ってくる。今の状態で恋を成就させるには駆け落ち同然になるだろうが、この恋愛は実るのだろうか?」
…と相談してきた青年には、
まず「本当に張り倒すぞ。この馬鹿野郎!」と挨拶程度に(w)罵った上で、
「この女はど助平だから、亭主が試験で構ってくれないんでいらいらしてるんだ。こんな馬鹿アマに構っていたらてめえはダメになっちまうぜ。」と、問題の本質に目を向けます。
そこで「救ってやりたいなどと生意気ぬかすな!救われなきゃならねえのはてめえのほうだ。自分自身を救うためには、まずそんな馬鹿アマと別れることだ」と、きっぱり提言してるんですね。なんだか素敵です。
で、これでやめておけばいいのに
「19のやつに『抱いて』なんて甘ったれてる奴は、抱いてほしけりゃあ、俺のところに相談に来させろ。俺がダメなら予備軍は何ぼでもいるぞ。集英社の島地とか文春の樋口とか…」と、実名トークを取り入れながら、蛇足な話をくっつけてきます。これもこの人の持ち味でしょう。
このスタイルは、結構細木数子っぽい?
いやぁ、うーん、もっと無頼な感じがする。「君臨」してない感じ?
人生相談本って味がありますね。
まだ読みかけですが、この種の本は読んでいると頭からぐつぐつと音が聞こえてきそうなぐらい煮詰まります。
そこで、気分転換に読んでいるのがこの本。
☆毒舌 身の上相談(集英社文庫)
きっかけは、夫が買ってきた「プレイボーイの人生相談」という本でした。
プレイボーイに連載されている人生相談を40年分まとめてみました!という本。
エロ雑誌の片隅で、迷える青年くんたちの相談に答えるのは、岡本太郎や石原裕次郎や野坂昭如や赤塚不二夫や開高健や大沢在昌や松本人志など、凄い面々。アントニオ猪木もいました。
ともかく、それをパラパラと読んでいたら、アドバイザーの一人である今東光というお坊さんの話ばかりに目が行きました。
読めば分かるんだけど、すっごい面白い。
なんていうかなぁ、来談者をことごとく馬鹿にしながら結構まっとうな意見を述べている不良の坊さんって感じで。
お坊さんにありがちな、ありがたみのあるお言葉なんてカケラも見られません。
そうだ!
昔ラジオ番組であった、毒蝮三太夫が観客のお年よりを「おい、てめえ!ダラダラ生きてねえでさっさと死ね!!そしたらてめえのとこの嫁は大喜びだよこの馬鹿野郎!」なんて感じにこっぴどくバカにしながら、
最後は「てめえら、長生きするんだぜ」とかなんとか言いながら締めるあの番組の雰囲気に似てるかも!(例えが古くてスミマセンw)
で、そのエロ坊主の人生相談をまとめた本はないものかとamazonをウロウロしたら、あるじゃないですか。
早速、昨日出かけた先の本屋さんで買いました。
しかしまー、表紙がどぎついですよね。
本屋さんで「カバーはおかけしますか?」と聞かれて「お願いします」って言ったのに、そのまま袋に入れて差し出した店員ちゃんよ!いけずったらありゃしない!
しかしそんなことも運命と思ってしまえば結構オツです。とりあえず、今読んでいるところです。
出典はプレイボーイ。
対象は性少年、いや青少年。たまに女性もいます。
相談内容はこんなもの。
◇初恋の相手が大学進学で上京する。あと半年、残された期間で俺は何をしたら彼女に振り向いてもらえるか
◇女子高生の彼女に子どもができた
◇うちの会社の生意気な若社長をやっつける方法は
◇和尚は言葉遣いがひどい。聞く気にもならない (←w)
◇ギャンブルで生計は成り立つか
◇若者に宗教は必要か
元の本の初刊行が1977年。約30年前の青少年の悩み相談です。
例えば
「年上の人妻に恋をしてしまった。彼女は『夫が医師国家試験の勉強中で忙しく、家の中が空虚で愛されている実感がない。今すぐ私を抱いて!』と自分に言ってくる。今の状態で恋を成就させるには駆け落ち同然になるだろうが、この恋愛は実るのだろうか?」
…と相談してきた青年には、
まず「本当に張り倒すぞ。この馬鹿野郎!」と挨拶程度に(w)罵った上で、
「この女はど助平だから、亭主が試験で構ってくれないんでいらいらしてるんだ。こんな馬鹿アマに構っていたらてめえはダメになっちまうぜ。」と、問題の本質に目を向けます。
そこで「救ってやりたいなどと生意気ぬかすな!救われなきゃならねえのはてめえのほうだ。自分自身を救うためには、まずそんな馬鹿アマと別れることだ」と、きっぱり提言してるんですね。なんだか素敵です。
で、これでやめておけばいいのに
「19のやつに『抱いて』なんて甘ったれてる奴は、抱いてほしけりゃあ、俺のところに相談に来させろ。俺がダメなら予備軍は何ぼでもいるぞ。集英社の島地とか文春の樋口とか…」と、実名トークを取り入れながら、蛇足な話をくっつけてきます。これもこの人の持ち味でしょう。
このスタイルは、結構細木数子っぽい?
いやぁ、うーん、もっと無頼な感じがする。「君臨」してない感じ?
人生相談本って味がありますね。
コメント